来年の六月に結婚式

私は来年の六月に結婚式を挙げることが決まっている。

相手は、エリートではないけど宅急便の配達の仕事をしていて、自分の仕事を愛している人。

私立の理系大学を卒業していて、趣味は熱帯魚の世話と観葉植物を育てること。それからいい育毛剤を探すこと。

出会いのきっかけはお見合いだった。

いつもうるさいことを言う苦手なおばさんが「あなたもそろそろ結婚する年齢でしょう。

今年で28? まあ、昔だったら適齢期をとっくにすぎてるわよ。

総合職って言ってもねえ、女が独身で年をとるってわびしいものなのよ。

若いときはよくても、年齢には誰だって勝てないのよ。

今の企業は女のひとが産休とったりすることにも寛容で、自由がきくっていうじゃない? 早目に結婚して子供をつくって、そしたらいくらだって仕事を頑張ればいいわ。

保育園が見つからなくたって大丈夫。

暇でだんなも逝っちゃった私がいくらでも子育てを手伝ってあげるわよ。

あなたの御両親だってまだ若くて元気でしょ? 子供の面倒だって見てくれるわよ。

ん? お見合いなんてロマンがなくて嫌? 出会いのきっかけなんてねえ、何が吉とでるかわからないのよ。

悪い事いわないから、一度ためしに会ってみなさい」だって。

またうるさいこと言ってって思ったけど、いざホテルのティールームで顔を合わせて、意外にタイプでびっくり。

話してみると上品で教養もある人。

愛読書はアインシュタインの著書。

大学時代の理系の勉強を今でも趣味で続けている。

私のウェディングドレスは真っ白な天使の薄毛をイメージしたもの。

彼は白いタキシード。

私たちきっと、幸せになれるわ。

Filed under: 体験談 — admin 5:21 PM  Comments (0)